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アスパラガス春収穫完遂

ハウス栽培アスパラガスの春収穫を完遂しました。3月中旬から約1ヶ月間、たくさん収穫しました。晴天が続くと、発芽も伸長も活発になり、次から次へと芽を出し、1日で5cm以上成長したことも。今年は太い茎の割合もぐんと増えて嬉しい限り。時々、直径が10円玉以上のものも出てきてびっくりさせられました(太すぎるのも商売的には問題なのですが(太すぎると価格が安くなるので))。春のアスパラガスの収量は前年の栽培管理状況(どれだけ根に養分を貯められたか)が反映されます。去年の栽培管理の頑張りがちゃんと成果として還ってきてくれたのが本当に嬉しかったです。

まだ若い株なので今年は早めに収穫を切り上げて、茎を立たせて光合成させることにしました。これから1ヶ月ほどは株の生育期間となりますが、その後はまた夏芽を収穫する予定です(アスパラガス栽培の詳細を「農園の野菜たち-アスパラガス」にまとめてありますのでぜひ覗いてみて下さい)。

露地圃場ではブロッコリーの定植が始まりました。苗の状況、土の状況、天候を見極めて外の圃場に植えるのですが、この判断が難しい。私たち新米はついつい焦ったり、状況判断が甘かったりで、植物を痛めつけてしまいます。悩みと反省の尽きない日々です。JA技術員さん、県の担当者さん、種苗や農資材メーカーの方などたくさんの先生に知恵を分けて頂きながら、農家レベルを上げるべく奮闘中です。

世の中の状況が日々大変なことになって、心配、不安、閉塞で滅入ってしまうことも多いです。でも、私たちは幸運にも農家なので自然からたくさんの元気を分けてもらうことが出来ています。働いていると、日差しや風が少しずつ暖かくなっていること、順々に植物が芽吹いていること、様々な花が咲き始めていること、季節が春へと移り始めて世界が元気に賑やかになっているのを感じます。作物や取組みを通して少しずつでもそんな元気のお裾分けができれば良いなと考えています。