春の訪れがゆっくりな長野県。でも来るとなったら、一気に来ます。梅の開花を皮切りに、春が一気に押し寄せております。毎日、色々な生き物が目醒めて、目まぐるしく賑やかになってきました。水仙や桜が開花、野の草(雑草)は生き生きと勢力範囲を拡大させて現実離れした紫や水色の美しい花畑(田畑なのであまり喜んでる場合でもないが)を顕現。木の芽が膨らんで赤みを帯び、山が白っぽく緑に赤に霞んだようになって、新芽がモゾモゾと動き出しております。潜んでいた虫や蛙も、太陽の下に出てきて忙しそう。日差しは柔らかく暖かで、だけど風はまだキリリと冷えていて。あぁ、めっちゃいい季節です。みんな、信州に遊びに来たら、いや、住んだら良いのに(笑)。
と、脳内もかなり春めいていますが、農業はしっかり始まっています。アスパラガスは昨年より1週間くらい早いお目覚めでした。今年も極太サイズが土を割って出てきて一安心。
ハウス内だけでなく、露地栽培のアスパラガスも芽を出して、絶賛収穫中です。本当に早い。ちょっと早すぎです。まだ霜が来たり、氷点下予報の朝があったりなので、かなり心配。凍ってしまったアスパラガスが商品にならないのはもちろん痛手。でも、それ以上に大変なのは、霜にあたるとアスパラガスがまだ寒い時期だな、と判断して発芽を止めてしまうこと。長期間にわたって収穫量が減ってしまうのです。凍らないようにトンネルをかけたりして保温に努める毎日です。他の野菜の栽培も進んでおります。ブロッコリーとスナップエンドウの定植(雨が少なくてナカナカ大きくなってくれていませんが)、ダイコンの間引き作業、ミニトマト畑の準備、ナス科野菜とキュウリの種まき、と順調です。エダマメやトウモロコシの種も撒きたいけれど、ぐっと我慢。寒さに弱いのでもう少し霜の心配が少なくなってからにします。春が来ると、色んなモノが目覚めて、変化して、なんだかちょっとウズウズ。