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今年度の栽培終了

11月3週目。農業大学校へ圃場をお返しする日がやってきました。懸案の露地キャベツは巻きが甘いものの、ギリギリ出荷できるレベルまで育ってくれました。見栄えはともかく、柔らかくて甘い美味しいキャベツになりました。強い霜が毎日降りるような環境でも、アブラナ科野菜は最後まで成長していて、その適応性と強さに感服でした。

4月から約7ヶ月間。振り返ればあっという間でした。「なるべく多くの作物を育てて、たくさんのことを学ぼう」という姑息?欲張り?な目標を掲げ、25品目を栽培。当初のスケジュールから大きく外れることなく、なんとかやり遂げることができました。先生方の叱咤激励とアドバイス、そして研修生仲間から貰った刺激のおかげだと思っています。

多少過激なスケジュールを組んだため、7月〜10月は多忙を極め、ランナーズハイな気配漂う怪しげな2人になっていたかも(笑)。でも目標通りたくさんの失敗と気付きを得ることができました。苗作りがとても大事であること(苗の出来で生育スピードが全く違う)、毎日観察して臨機応変に対応することが大切であること(定植時期、病害虫の発生、収穫時期、どれも予想通りにはならなかった)、水管理が難しいこと(ベストな水加減は結局解らなかったかも)、栽培適期と販売適期は異なること(他の農家さんと同じ時期に作っても売りきれない)、丁寧に作った作物は新人のものでも買って頂けること、野菜の味に自信を持つことの難しさ、忘れないようにしたいと思います。そして兎に角、私達が今年学んだ一番のことは「農業は楽しい!!」ってことです(笑)。